経営コンサルタントへの委託コストは高い⁉

確かに高額なフィーを求めるコンサルタントはたくさんいます。けれども、同じ能力や経験を持った人材を社員として採用することと比較して考えてみるとどうでしょうか。

人手不足な中で、そうした人材を募集することは大変です。求人誌などに募集広告を出しても、費用に見合う反応はあまり期待できません。仮に運よく採用できたとしても、給与の他に社会保険料も発生するしデスク・パソコンなども準備しなければいけません。採用のための手間やコストは結構な負担となります。

では、「経営コンサルタント」に委託する最大のメリットは何でしょうか。それは、そのコンサルタントが会社の経営戦略の方向性と共感できるかどうか、仕事を任せられるだけの能力や経験を持っているかなどを見極めることができることです。もしも、共感できなかったり、能力や経験が不足しているコンサルタントだったら、契約を解除すればいいだけです(社員ならば、簡単に解雇することはできません)。

会社経営の課題は経営者が一番ご存知です。「経営コンサルタント」は、経営の指導を行うことが仕事ではないと私は思っています。経営者の目の届かない会社経営の盲点を見つけて、その課題を分析・診断し、最善策を一緒に考えることが、「経営コンサルタント」に最も求められる仕事だと私は思います。